


内科は目に見えない臓器の病気を取り扱う科です。体の調子がおかしいと思ったらまず相談に来てください。検査や治療が必要なのか、様子をみてもよいかを判断します。
かぜ(発熱、せき、たん、鼻水、のどが痛みなど)、頭痛、胸の痛み、お腹や背中の痛み、便秘下痢などのお腹の症状、手足の冷え・むくみ、尿の悩み、など


呼吸器ってなに?と思われる方も多いと思いますが、息を吸ったり吐いたりの通り道の‘のど’(咽喉)の奥から肺や肺まわりで起こった病気を診る科です。かぜを始め、慢性的な咳・痰、たばこによる慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息、気管支炎、特殊な肺炎(間質性肺炎)などが主な病気になります。そして呼吸がしっかりできなくなってしまった慢性呼吸不全の方の在宅酸素療法(HOT)や、睡眠時無呼吸症候群の方のための在宅持続陽圧呼吸療法(nasal CPAP)の導入・管理も行っています。
あまり知られていませんが、実は死亡率が急速に増加しており、2020年には全世界死因第3位になると予測されている病気です。現時点での日本での患者数は22万人程度と言われていますが、病院に行っていないけど実はCOPDという人が潜在性に多くみえて、実際の患者数は500万人とも言われています。咳、痰、息切れなどありふれた症状から始まりますが、ほおって置くと咳や痰が止まらず、少し身体を動かしただけで息切れがするので、最後には呼吸がえらくて動けないという程度まで日常生活に大きな支障をきたすほど進行していき、ひいては寝たきりになったり、慢性呼吸不全や心不全など命にかかわる重い病気を併発します。
〔検査方法・治療方法〕
まず肺機能検査(思いっきり息を吸えるところまで吸ったり、ふーっと吐く肺活量などの検査です)気軽に受け、肺年齢を知り、COPDかどうか診断をうけましょう。皆さんご存知のとおり原因の多くはたばこによるもので、禁煙が治療の第一歩です。他には症状を今やわらげるものと長期的にみて進行を遅らせられる吸入薬や気管支を広げる内服薬などを使っていきます。
喘息は代表的なアレルギー疾患のひとつでご存知の方も多いと思います。 慢性的な気管支の炎症といわれています。喘息は今でもまだ死に至る病気のひとつで、日本でも年間約3000人死亡していると報告があります。最近では大人になってからの発症する方も増えてきています。
〔喘息の種類〕
喘息(ぜんそく)にはアトピー型と、非アトピー型の2つのタイプがあります。
典型的には息をするとゼイゼイとかヒューヒューという喘鳴の音がして、呼吸がしにくくなる病気ですが、咳だけの症状の方もみえます。
〔検査方法・診療方法〕
症状ではっきりしない場合、採血、喀痰・鼻汁の検査、レントゲン検査や肺機能検査などで診断します。 近年、吸入ステロイドの開発によって近年喘息はほとんどがコントロールでき、日常生活(運動など)に制限を受けないで過ごせる病気に変わりつつあります。ほかには気管支拡張剤、抗アレルギー剤などを使うこともあります。 また症状の早期発見のために自宅でピークフローを測定し日誌につけてもらって自己管理をしっかり行っていただくこともあります。
2ヶ月以上続く咳のことを言います。
三大原因は副鼻腔気管支症候群、咳喘息(ぜんそく)、アトピー咳です。他には、最近では胃食道逆流症候群(GERD)や百日咳によるものも多く、場合によっては癌による咳のこともありますので、必要に応じてレントゲンやCT検査や採血・肺機能・喀痰検査などを行っていきます。
睡眠時無呼吸とは10秒以上続く無呼吸が、一晩の睡眠中(7時間)に30回以上、もしくは睡眠1時間に平均5回以上認められ、かつその一部は、健康な人では最も規則正しい呼吸が観察できるnon-REM睡眠と呼ばれる睡眠中にも認める場合をいいます。
無呼吸低呼吸指数が5〜15回は軽症、16〜29回は中等症、30回以上は重症となります。
世界的なコンセンサスでは重症では無条件に治療が必要とされており、それ以下でも、日常生活に支障をきたすような眠気やそれに伴う合併症があれば治療の対象となります。
〔主な症状〕
いびきがうるさい、昼間の異常な眠気、朝起きても熟睡感がないなどです。
〔検査方法・治療方法〕
当院では自宅で簡易にできる検査を行って診断を行いますが、境界型などでは一度入院でポリソムノグラフィーという終夜睡眠モニターによる精査が必要になることもあります。
生活習慣の改善やCPAP、マウスピースの装着、手術などがありますが、現在のところ鼻マスクをつけて気道閉塞を防ぐnasal CPAP(在宅持続陽圧呼吸療法)が一番確実な方法と言われています。
いずれも保険診療となり、簡易検査費用は3割負担で約4000弱円、月1度の処方診察料は約5000円になります。


アレルギーとは体内に入ったアレルゲンという異物を排除するために過剰に免疫反応を起こした状態といいます。 現代病のひとつとよく言われています。 原因は様々で、花粉・ダニ・ハウスダスト・食べ物・薬など日常生活する中で接触する物質に反応して起こります。 症状は、咳・鼻水・くしゃみ・流涙・膨疹(蚊にさされたような湿疹)のほか、口が腫れたり、イガイガ違和感したり、気分が悪くなったりします。
〔代表的な病気〕
気管支喘息(ぜんそく)・花粉症・アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎・蕁麻疹・食物アレルギーなどで、死に至ることもあるアナフィラキシー反応と呼ばれるショック状態を起こすこともあります。アレルギーの原因を特定するのは困難なことが多いのですが、まずは血液検査・鼻汁喀痰検査・皮膚試験などで調べていきます。
〔治療方法〕
アレルギーの原因を特定できた場合にはその原因物質の除去をはかることが第一ですが、特定したり、日常生活から完全に除去するのは、なかなか難しいため、アレルギー反応を抑える薬物治療を行います。全身性アナフィラキシー反応というショック症状を一回でも起こした既往のある方には、次回の発作時のために、エピペンという自己注射薬を処方します。


小児科はこどもの内科です。かぜ症状(熱、咳、鼻水、吐いた、下痢、食欲がない、など)がみられるときや、ぶつぶつ(湿疹)ができた、アトピーかもしれない、なんだか様子がおかしいなど気になることがあれば一度見せてください。まず診せてもらって、必要があれば検査(※1)を行ったり、迅速に専門医のいる適切な病院に紹介します。
※1・・・院内では感染症罹患時の炎症反応をみる血液検査の他、インフルエンザウイルス・溶連菌・ロタウイルスなどの迅速検査、尿検査、レントゲン検査、心電図検査などを行っています。いずれの検査も10〜20分程度の待ち時間で結果をお伝えすることが可能です。他の特殊な検査は院外の検査機関に依頼しています。
こどもは気管支や腸管の粘膜、皮膚のバリア機能などが未熟なため、アレルギー反応を 起こしやすい傾向にあります。成長に伴って症状が改善していくことも多いのが小児アレルギーの特徴です。
典型的には、乳児期に卵、乳製品、小麦、魚介類などの摂取によって、皮膚症状(かゆみ・じんましんなどの湿疹やアトビー性皮膚炎)や消化器症状(下痢、腹痛、便秘、嘔吐など)がおこったり、ハウスダストなどの吸入性アレルゲンの感作によって1〜2才になると気管支喘息発作をおこったりしますが、3才くらいから6才くらいまでには食物アレルギーは自然に治っていく場合が多くみられます。
食物アレルギーが大人になってもみられるのは約10%、気管支喘息は約30%といわれています。小児のアトピー性皮膚炎患者は大人同様に近年増加傾向にあり、その70%は食物アレルギーを合併していると言われています。またアトピー性皮膚炎の40〜50%に喘息の発症があるともいわれており、このことをアレルギーの連鎖=アレルギーマーチと言います。 小児領域においては、特にアトピー性皮膚炎、食物アレルギー、喘息は関連して治療をしていかなくてはならないと考えます。アトピー性皮膚炎も成長とともに、症状が軽減されることが多くみられます。ほかにアレルギー性鼻炎や、じんましんなど他のアレルギーの連鎖反応を起こすこともありますが、定期的に適切な治療を受けることで、アレルギーマーチをある程度抑えたり、防ぐことができます。
典型的な喘息発作や、アトピー性皮膚炎などであれば、診察だけでおおまかな診断は可能です。
小児では症状とアレルギー反応が一致する比率が高いので、定期的に検査をしながら経過を見ていくこともあります。
こどもの喘息はご機嫌が悪い、元気がないなどの症状のこともあり、診断が遅れることがあります。
補助的な検査としては、アレルギーの血液検査のほか、年長児以上であれば肺機能検査で診断が可能です。
呼吸困難を伴う喘鳴を3回以上繰り返した場合を小児喘息(ぜんそく)と診断します。
小児の喘息(ぜんそく)は血中のIgE高値で、ダニRAST陽性のアトピー型喘息が多いのが特徴です。
こどもは気道内径が狭く、呼吸運動が小さいので、あっという間に重症化するので注意深い観察が必要です。
〔気管支喘息(ぜんそく)〕
2歳未満の乳児であれば、抗アレルギー剤や対症薬の投与が基本治療となります。
中等症以上では、ステロイドやインタールの吸入、気管支拡張剤の使用なども考慮されます。
2歳以上の幼児では早めの吸入ステロイドの投与によって、喘息の発症や重症化、成人移行が予防しやすいと考えられています。
〔小児食物アレルギー〕
治療の基本は、原因なる食物が同定された場合には可能なかぎり除去することが一番の治療となります。
アレルギー症状の程度や血液検査の値によって、完全除去か、加熱したものの少量摂取できるかの判断を行います。症状が軽快したあとは6ヶ月から1年で血液検査や食物負荷などを行い、除去食の解除の見直しをする必要があります。抗アレルギー薬や整腸剤の定期的な内服を続けてもらう場合もあります。
〔アトピー性皮膚炎〕
スキンケアにより皮膚の清潔を保ち、保湿剤やステロイド軟こうを用いて、炎症を抑え、それを維持することが目標になります。湿疹の状態によっては経口抗アレルギー剤を併用することもあります。食物アレルギーの合併例では原因食物の除去が必要となってくることもあります。小児アトピー性皮膚炎ではもともと皮膚のバリア機能の低下も原因となっていることが多いので、皮疹が軽快してもスキンケアは長期にわたって行っていくことが大切です。
